足柄之坂

地名データベース

読み: あしがらのさか
ローマ字表記: Ashigaranosaka
登場箇所: 景行記・弟橘比売命
住所: 静岡県駿東郡小山町竹之下地図を表示
緯度/経度: 北緯 35°19'12.6"
東経 139°00'47.2"
説明: 　倭建命の東征の時、大和へと帰ろうとした命が、白い鹿となって現れた坂の神を打ち殺した地。相模と駿河の国境である足柄峠のこととされる。この峠を乗り越えた倭建命が弟橘比売命を偲んで「あづまはや」といったことが東国の地名由来となっている。『常陸国風土記』には、古には足柄岳坂より東の諸県を我姫（あづま）国と総称したと見え、東国の入り口として理解されていた。『万葉集』には「足柄の御坂」として詠まれる。
URL
備考

地名データベース凡例

1. データベースの目的

本データベースは『古事記』に登場する地名の要点をまとめてインターネット上で閲覧できるようにし、国内外の研究者だけでなく、広く一般の古典文学愛好者も『古事記』の世界をより深く理解することのできる手引きとなるよう作成したものである。多くの人々に本データベースが活用されることで『古事記』に対する興味関心が高まるとともに、さらなる研究の進展を願ってやまない。

2. 凡例

一、本データベースは『古事記』に登場する地名を見出しに掲出し、①地名の読み、②ローマ字表記、③登場箇所、④住所、⑤緯度・経度、⑥説明、⑦URL、⑧備考の各項をまとめたものである。
一、地名の読みは小学館新編日本古典文学全集『古事記』（以下、「新編全集」）に従って、歴史的仮名遣い・現代仮名遣いの両方で示した。
一、ローマ字表記はヘボン式を用いた。
一、登場箇所は、上巻の場合、「上巻・国生み神生み」のように巻名と小見出しによって示した。また中下巻の場合は、「神武記・五瀬命の戦死」のように各天皇条の略号と小見出しによって示した。小見出しは「新編全集」に従った。
一、住所は、掲出した地名の現代における比定地住所を掲げた。島名のように個別の住所によって示しにくいものに関しては、表示ピンを立てるために任意に住所を設定した。また比定地は複数あるものが少なくなく、考古学等の研究の進展とともにその場所も移り変わっている。そのため本データベースで示す比定地はあくまで一つの見解あり、決定的な説として示しているわけではないことを了とされたい。
一、URLには、各都道府県や市町村などで作成している観光情報のホームページ、および比定地に立つ神社等のホームページのアドレスを掲げた。現地に赴く際の参考とされたい。

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