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飽咋之宇斯能神

読み
あきぐひのうしのかみ/あきぐいのうしのかみ
ローマ字表記
Akiguinoushinokami
別名
-
登場箇所
上・みそぎ
他の文献の登場箇所
紀 開齧神(五段一書六)
旧 開齧神(陰陽本紀)/飽咋之宇斯能神(陰陽本紀)
梗概
黄泉国から帰ってきた伊耶那岐命が穢れをすすぐため禊祓を行った際、投げ捨てた御冠からなった。
諸説
この神は「速開都比咩止云神、持可可呑弖牟」(祝・大祓)という罪を飲み込む女神を参照にして、諸々の罪穢れを口を開けて食う神とする解釈が広く行われている。一方、神名を「飽食の大人」と捉え、付近に供物のあふれかえった大型の道祖神と見る説、また当該部分を旅に関する神名の列挙と捉え、旅行者にとって最も恐れるべき飢餓から守ってくれる神と見る説もある。アキグヒは、常陸風(多珂郡・道前里)に「海味尽飽喫者」という類似表現がある。
参考文献
井手至「『古事記』みそぎの条前半に現われる神々について」(『人文研究(大阪市立大学)』31巻9分冊、1980年3月)
神野志隆光・山口佳紀「『古事記』注解の試み(七)―伊耶那伎命の禊祓―」(『論集上代文学』第21冊、1996年2月)

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