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足名椎

読み
あしなづち/あしなずち
ローマ字表記
Ashinazuchi
別名
足名鈇神稲田宮主須賀之八耳神
登場箇所
上・八俣の大蛇退治
他の文献の登場箇所
脚摩乳(紀八段本書、紀八段一書三)
脚摩乳(旧・地祇本紀)
梗概
高天原から放逐され、出雲国に至った須佐之男命が肥河の上流で出会う。大山津見神の子であり、櫛名田比売の父。
諸説
従来、神名はアシナヅチと訓んで、櫛名田比売の足をなでて可愛がる様を神名として表現したものと捉えられてきた。しかし、「足」はアと訓むのがよく、「足名椎」はアナツチと訓むべきだという論が提示されている。その原義は「畔な土」(畦の土)と解釈するのがよいという。またアクセント面からも、名義抄などの資料で「足」「畔」は同じ平声であるところから、原義は畔であったものを、ある時期、足と取り違えられたという。その他、「足名」を「浅稲(遅く実る稲)」と解し、「晩生の稲の精霊」と解する説、また「足名」を足稲の約音と解し、人間の足で育てられた稲の霊格あるいは足で稲を育てる霊格と見る説がある。
参考文献
桜井茂治「古事記の四声注記私見」(『言語と文芸』20号、1962年1月)
川嶋秀之「古事記神名の原義私見―足名椎・手名椎の場合―」(『国語学』142号、1985年9月)
小松英雄『国語史学基礎論(2006簡装版)』(笠間書院、2006年11月)
前田安信「「足名椎神」(『古事記』)の名義について」(『福井工業高等専門学校研究紀要 人文・社会科学』34号、2000年11月)

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