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阿和佐久御魂

読み
あわさくみたま
ローマ字表記
Awasakumitama
別名
猿田毘古神
登場箇所
上・猿女の君
他の文献の登場箇所
旧 沫佐久御魂(皇孫本紀)
梗概
 猿田毘古神の別名の一つ。猿田毘古神が阿耶訶(あざか)にいた時、漁をしていて、比良夫(ひらぶ)貝に手を挟まれてしまい、海に沈み溺れた。その際、底に沈んでいた時の名を底度久御魂といい、海水が粒立った時の名を都夫多都御魂といい、泡の弾けた時の名を阿和佐久御魂という。
諸説
 「阿和佐久」は、泡粒が水面で割れることで、漁夫が潜水するときの泡粒が水面で割れることの神格化とする説がある。
 猿田毘古神の三つの別名が登場する海溺れの神話については、「底度久御魂」の項を参照。
参考文献
西郷信綱『古事記注釈 第四巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2005年10月、初出1976年4月)
倉野憲司『古事記全註釈 第四巻 上巻篇(下)』(三省堂、1977年2月)
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)

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