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夏之売神

読み
なつのめのかみ
ローマ字表記
Natsunomenokami
別名
夏高津日神
登場箇所
上・大年神の系譜
他の文献の登場箇所
旧 夏之女神(地祇本紀)
梗概
 夏高津日神の別名。大年神の系譜中に見える。大年神の子の羽山戸神が大宜都比売神を娶って生んだ八神(若山咋神・若年神・若沙那売神・弥豆麻岐神・夏高津日神・秋毘売神・久々年神・久々紀若室葛根神)のうちの第五。
諸説
 神名は、この神の次に生まれた秋毘売神との関連が考えられる。夏の日に田で草取りなどをして働く女性の神格化の意とする説や、秋毘売神とともに、穀物の育成と関連の深い夏と秋を表象したにすぎないとする説、季節の移り変わりを表わすものとする説がある。
 神格については「夏高津日神」の項も参照。
参考文献
倉野憲司『古事記全註釈 第三巻 上巻篇(中)』(三省堂、1976年6月)
西郷信綱『古事記注釈 第三巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2005年8月、初出1976年4月)
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)
日野昭「穀物神と土地神―大年神の系譜について―」(『仏教文化研究所紀要』(龍谷大学)18集、1979年6月)
上田正昭「大年神の系譜」(『古代伝承史の研究』塙書房、1991年5月、初出1980年4月)
軍司洋二「古事記・大年神神裔条の儀礼的背景」(『國學院大學大学院文学研究科論集』13号、1986年3月)
志水義夫「大年神系譜の考察」(『古事記生成の研究』おうふう、2004年5月、初出1997年10月)

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