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木国之酒部阿比古

読み
きのくにのさかべのあひこ
ローマ字表記
Kinokuninosakaibenoahiko
登場箇所
景行記・后妃と御子
他文献の登場箇所
続紀  天平神護元年(764)10月庚辰(22日)条
    天応元年(781)3月辛巳(22日)条
始祖
神櫛王
後裔氏族
酒部公
説明
 紀伊国の酒部を管掌した伴造氏族。貞観3年(861)2月25日付「紀伊国直川郷墾田売券」(『平安遺文』1-111)にみえる紀伊国名草郡直川郷酒部村が本拠地であったか。『古事記』には、景行天皇の御子である神櫛王の後裔氏族として、宇陀酒部とともに名が挙げられている。『新撰姓氏録』右京皇別下・和泉国皇別の酒部公も神櫛王の後裔を称しており、酒部は同王を共通の始祖に擬していた可能性がある。酒部は各地に設置されていたため、いずれが木国之酒部阿比古の後裔氏族であるかは判然としない。ただし、天平神護元年(764)の紀伊行幸に際して爵を賜った女嬬の酒部公家刀自は、名草郡大領ら紀伊国の地方豪族とともに名が挙げられていることから、紀伊国を本拠地とした木国之酒部阿比古の後裔と考えてよいだろう。なお、彼女を天応元年(781)従五位下に除された酒部造家刀自と同一人物とみなしてよいならば、紀伊国の酒部公は酒部造とも称していたことになる。
参考文献
直木孝次郎「阿比古考」(『日本古代国家の構造』青木書店、1958年11月、初出1956年9月)
佐伯有清『新撰姓氏録の研究』考証篇、第2(吉川弘文館、1982年3月)

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