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大坂臣

読み
おほさかのおみ/おおさかのおみ
ローマ字表記
Oosakanoomi
登場箇所
孝昭記
他文献の登場箇所
-
始祖
天押帯日子命
後裔氏族
-
説明
 備後国安那郡大坂郷を本拠地とした氏族。『古事記』によれば、孝昭天皇御子の天押帯日子命の後裔氏族であり、春日臣(ワニ臣)と同族関係にあった。同名の氏族に大坂直がいるが、こちらは天道根命を始祖としており(『新撰姓氏録』大和国神別)、大和国葛上郡大坂郷を本拠地とした別族と考えられている。大坂姓を称する人物としては、宝亀年間に経師として活動した大坂広川(『正倉院文書』6ほか)、仁寿3年(853)に母のために大般若経を書写した大坂真長・勝義麿・綱好・芳咩(安楽寿院所蔵「仁寿三年大坂氏願経」)がいる。後者は畿外の郡司層であった可能性が指摘されているが、そのカバネが臣・直のいずれであったかは判然としない。
参考文献
岸俊男「ワニ氏に関する基礎的考察」(『日本古代政治史研究』塙書房、1966年5月、初出1960年10月)
佐伯有清『新撰姓氏録の研究』考証篇、第4(吉川弘文館、1982年11月)
傳田伊史「小川八幡神社所属大般若経巻四四五」(『長野県立歴史館研究紀要』2、1996年3月)
傳田伊史「仁寿三年大坂氏願経―安楽寿院所蔵大般若経巻の資料調査を中心に―」(『長野県立歴史館研究紀要』6、2000年3月)

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