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十市県主

読み
とをちのあがたぬし/とおちのあがたぬし
ローマ字表記
Toochinoagatanushi
登場箇所
孝霊記
他文献の登場箇所
紀   孝安26年2月壬寅(14日)条
    孝霊2年2月丙寅(11日)条
旧   天神本紀
始祖
事代主命(十市県主系図)
後裔氏族
説明
 「倭国六県」のひとつである十市県(大和国十市郡)を本拠地とした氏族。『古事記』では孝霊記の系譜記事に大目の娘・細比売命の名がみえる。倭王権の本拠地であった磯城県に対して、十市県は南西の防御線として置かれたとの見解があるが、記紀から確認できる十市県主の伝承は、キサキ(『古事記』では孝霊、『日本書紀』では孝安・孝霊)を輩出したことに留まっている。文安3年(1446)成立『和州五郡神社神名帳大略注解』巻4補闕所収の「十市県主系図」によれば、その始祖は事代主神であったとされる。ほかに十市を称する氏族としては、平安中期以降に明経博士や局務(外記のトップ)として活躍する十市部首(中原朝臣)が知られる。これを十市県主の後裔氏族とみる説もあるが、中原朝臣は師木津日子命(『中原氏系図』)や邇藝速日命(『押小路家譜』)を始祖と称しているという問題が残ろう。
参考文献
吉井巌「倭の六の御県」(『天皇の系譜と神話』2、塙書房、1976年6月、初出1968年11月)
佐藤進一『日本の中世国家』(岩波書店、1983年4月)
星野良作「十市」(佐伯有清編『日本古代氏族事典』雄山閣、1994年11月)

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