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火之炫毘古神

読み
ひのかかびこのかみ
ローマ字表記
Hinokakabikonokami
別名
火之夜芸速男神
火之迦具土神
登場箇所
上・国生み神生み
他の文献の登場箇所
-
梗概
 伊耶那岐神・伊耶那美神の神生みで生まれた火の神、火之夜芸速男神の別名。また、火之迦具土神ともいう。
諸説
 神名は、光り輝く火の男神の意で、火の明るさを讃えた名とする説がある。
 「炫」は輝くことや光を意味する字で、『日本霊異記』(興福寺本)に附せられた訓注では、「炫」の字が「可々ヤ介利(カカヤケリ)」(上1)、「加々也久」(上5)と読まれている。カガヤクの語に基づいて、カガビコとも読まれるが、カガヤクは古くはカカヤクと清音の語であったため、カカビコと読むのが有力である。「毘古」は男神を意味する。
 この神の神格や事跡については、「火之迦具土神」の項を参照されたい。
参考文献
山田孝雄『古事記上巻講義 一』(志波彦神社・塩釜神社古事記研究会編、1940年2月)
倉野憲司『古事記全註釈 第二巻 上巻篇(上)』(三省堂、1974年8月)
西郷信綱『古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2005年4月、初出1975年1月)
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)

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