磐坂市辺押磐皇子墓

陵墓データベース

読み: いわさかのいちのべのおしはのみこのはか
ローマ字表記: Iwasakanoichinobenooshihanomikonohaka
被葬者名: 市辺之忍歯王
代数: 顕宗・仁賢（第23・24代）父
陵墓の所在地: 即ち其の御骨を獲て、其の蚊屋野の東の山に御陵を作りて葬りて、韓袋が子等を以て其の御陵を守らしめき。
住所: 滋賀県東近江市市辺町地図を表示
緯度/経度: 北緯 35°05'49.6"
東経 136°10'41.1"
古墳名: 古保志塚
墳形: 円丘
被葬者の事績: 履中天皇の御子。有力な皇位継承候補者であったため、大長谷若建命（のちの雄略天皇）によって殺害された。のちに御子・顕宗天皇が即位したことで遺骨が探し求められ、御陵を築いて葬られた。そのときに遺骨の場所を覚えていた老女は、功績から「置目老媼」の名を賜わり、毎日のように宮殿に招かれもてなされたとされる。
URL
備考: 宮内庁により治定されている。

陵墓データベース凡例

1. データベースの目的

本データベースは『古事記』に登場する陵墓の要点をまとめてインターネット上で閲覧できるようにし、国内外の研究者だけでなく、広く一般の古典文学愛好者も『古事記』の世界をより深く理解することのできる手引きとなるよう作成したものである。多くの人々に本データベースが活用されることで『古事記』に対する興味関心が高まるとともに、さらなる研究の進展を願ってやまない。

2. 凡例

一、本データベースは『古事記』の陵墓に関する記述を区切って掲出し、①読み、②ローマ字、③被葬者名、④代数、⑤陵墓の所在地、⑥比定地住所、⑦古墳名、⑧墳形、⑨緯度・経度、⑩被葬者の事績、⑪URL、⑫備考の各項をまとめたものである。
一、原則として『古事記』に記述がある陵墓のみを掲げた。ただし、推古以前の歴代天皇については、例外的に記述がなくとも立項している（清寧・仁賢・宣化・欽明）。
一、陵墓の読みは『陵墓要覧』（宮内庁書陵部、1993年）に従って現代仮名遣いで示した。
一、ローマ字表記はヘボン式を用いた。
一、代数には、その天皇が第何代にあたるのかを示した。それ以外の人物については、各天皇との関係を示した。
一、陵墓の所在地には、『古事記』の該当箇所を書き下し文で掲げた。書き下しにあたっては諸注釈書を参照した。
一、比定地住所には、宮内庁書陵部が治定する陵墓の住所を掲げた。
一、陵墓の中には【参考地】として別に掲げたものがある。これは陵墓である可能性が高いとして宮内庁が指定・管理する場所である。また考古学の発展に伴って有力視されている比定地がある場合にも【考古学的比定地】として別に掲げた。あわせて参照されたい。
一、URLには、各都道府県や市町村などで作成している観光情報等のHPのアドレスを掲げた。現地に赴く際の参考とされたい。

【参考文献】
水野正好ほか『「天皇陵」総覧』（新人物往来社、1994年4月、初出1993年7月）
羽曳野市史編纂委員会編『羽曳野市史』第1巻、本文編1（羽曳野市、1997年3月）
藤井寺市史編さん委員会編『藤井寺市史』第1巻、通史編1（藤井寺市、1997年3月）
外池昇『事典陵墓参考地もうひとつの天皇陵』（吉川弘文館、2005年7月）
森田克行『よみがえる大王墓・今城塚古墳』シリーズ「遺跡を学ぶ」077（山川出版社、2011年8月）
白石太一郎編『天皇陵古墳を考える』（学生社、2012年1月）
洋泉社編集部編『天皇陵』（洋泉社、2016年1月）

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