古事記学センターについて

古事記学センターは本学が平成28年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業として
「「古事記学」の推進拠点形成―世界と次世代に語り継ぐ『古事記』の先端的研究・教育・発信―」として採択されたことに伴い、
従来の取り組みを発展的に継承し、一層の推進を図る事を目的として、平成29年(2017)3月に設置された施設である。
古事記学センターとしての活動は令和2年度をもって終了し、後継事業として研究開発推進センターにおいて
「古典文化学」事業として展開しています。

事業概要

本事業は、國學院大學で継続されてきた神道と日本文化の国学的研究の根幹にある『古事記』を、学際的・国際的観点から再検討し、その成果を国内外へ発信することを目的としている。その目的の下に、日本の歴史と伝統文化および自国と異文化との多様性を体現する拠点を形成し、グローバル社会に寄与しうる人材を育成する。このように、学内はもとより広く社会に研究成果を還元することで、國學院大學の建学の精神の具現化を目指す。

事業目的

明治15年設立の皇典講究所を母体とする本学は、近世国学を淵源とする総合的文化研究により、神道と日本文化に関する学知を蓄積・発信してきた。平成14年には21世紀COEプログラム、19年にはオープン・リサーチ・センター整備事業に採択され、「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点」として認知されている。さらに25年度より全学的事業として『古事記』の学際的・国際的研究に着手し、『古事記』の独自性と普遍性を明確化することで、世界のなかに『古事記』を位置づけ、その基底にある人類文化の共通性・多様性の把握を目指す先鋭化した研究を「古事記学」と題して推進している。
本事業では國學院大學(以下、本学)において創立以来130年以上にわたり継承されてきた学知に基づく学際的・国際的観点から『古事記』を再定位し、本学独自の「古事記学」の見地による、21世紀の『古事記伝』となる注釈書を編纂して、その研究成果を国内外に発信し、なおかつ教育へと還元するシステムを構築する。そして『古事記』に立脚し日本文化の新たなる創造と発展に寄与する世界的な研究拠点となることが目的である。

事業計画

平成28年度
国内外の『古事記』研究・教育の状況把握およびブランディング事業組織の構築
〈研究〉国内外の『古事記』研究に関する情報収集、データベース作成開始
〈教育〉「古事記学」関連の講義・テキストに関するリサーチ
〈発信〉「古事記学センター」HPの構築
平成29年度
『古事記』研究の国際展開
〈研究〉『古事記』関連ライブラリーの設置
〈教育〉「古事記学」関連の講義実施・テキスト編集開始
〈発信〉国際発信に向けたコンテンツの構築
平成30年度
事業全体の中間的総括
〈研究〉「中間総括国際シンポジウム」の開催
〈教育〉教育実践の試行
〈発信〉多様なメディアによる情報発信
平成31年度
中間評価に基づく『古事記』研究の深化と教育システムの構築
〈研究〉国際的な比較研究の推進
〈教育〉教育実践の本格的開始
〈発信〉博物館連携による『古事記』関連展示の実施
平成32年度
事業総括と『古事記』の国際共同研究拠点形成
〈研究〉先端的研究の総括と展望
〈教育〉教育実践の展開
〈発信〉多言語によるコンテンツの充実
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