國學院大学 「古典文化学」事業
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阿具奴摩
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阿具奴摩
読み
あぐぬま
ローマ字表記
Agunuma
登場箇所
応神記・天之日矛
住所
-
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緯度/経度
北緯 -
東経 -
説明
天之日矛伝承中に見える新羅国の沼。この沼のほとりで一人の卑しい女が昼寝を行っていた時、日の光が女の体を照らし、それによって女は妊娠し、赤い玉を生んだ。
名義について、「アグ」は小児を意味する朝鮮語の「アギ」に由来すると捉え、「御子沼」の意味であると解釈する説がある。「アグ」を天の香久山の「カグ」のように「輝く」という意味をもつ語ではないかと推測する説もある。また、「奴摩」を「沼」としたのは日本語音による誤解であり、新羅の官名「奈麻」の訛伝であると解釈し、本来は「阿具奈麻」という人名であったのではないかとする説もある。
伝承地は未詳とされ、「阿具奴摩」と一字一音で表記したのは異国らしさを示すためで、現実に新羅国に存在した特定の沼に当てはめるべきではないとする指摘があり、神話上・伝承上の存在であると解釈されることが多い。
URL
-
備考
三品彰英「古代宗儀の歴史的パースペクティヴ―天の日矛の後裔たち―」(『増補 日鮮神話伝説の研究(三品彰英論文集第四巻)』平凡社、1972年4月)
青木和夫・石母田正・小林芳規・佐伯有清(校注)『古事記』(日本思想大系、岩波書店、1982年2月)
西郷信綱『古事記注釈 第六巻』(ちくま学芸文庫、筑摩書房、2006年2月、初出1988年8月・1989年9月)
川村湊『海峡を越えた神々 アメノヒボコとヒメコソの神を追って』(河出書房新社、2013年8月)
阿岐豆野(その2)
阿耶訶
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