國學院大学 「古典文化学」事業
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小豆島
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小豆島
読み
あづきしま/あずきしま
ローマ字表記
Azukishima
登場箇所
上・国生み神生み
住所
香川県小豆郡小豆島町神懸通
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緯度/経度
北緯 34°31'03.5"
東経 134°18'06.8"
説明
伊耶那岐・伊耶那美二神の国生みにおいて、大八島国に付随して生んだ六島のうちの一島。別名を「大野手比売」という。
小豆島(あづきしま)は、今の香川県小豆島(しょうどしま)に比定される。『続日本紀』延暦三年十月庚午条に「備前国児嶋郡小豆嶋」と見える。『和名類聚抄』の郷名には見えないが、平城宮木簡にも「備前国児嶋郡小豆郷」の調の貢進荷札が見えて、古代は備前国児嶋郡に属していて、中世には讃岐領に移行したされる。また、応神紀・二十二年四月条に応神天皇の「淡路島 いや二並び 小豆島 いや二並び 宜しき島々……」(紀・40)の歌があり、天皇は淡路から吉備に出て小豆島に遊猟している。
小豆島は、当時島であった児島半島(岡山県)の東に位置するが、『古事記』の国生みが東から西に進んでいるのに、小豆島はその西に位置する吉備児島(児島半島)の次に登場していて、地理的に逆行している所が問題になる。これについて、古代の小豆島は児島郡に属していたから児島を先に挙げたとする説や、児島は瀬戸内海航路における正式な寄港地であったが、激しい東南風に見舞われる位置にあったため、小豆島がその予備港に当たっていたということの反映ではないかとする説がある。
島内の最高峰、星ヶ城山の西峰・東峰に鎮座する阿豆枳島神社(小豆島町神懸通)は、江戸後期に再興された神社であるが、西峰に大野手比売(小豆島の神名)が祭られている。
URL
備考
本居宣長『古事記伝』5(『本居宣長全集 第9巻』筑摩書房、1968年7月)
倉野憲司『古事記全註釈 第二巻 上巻篇(上)』(三省堂、1974年8月)
西郷信綱『古事記注釈 第一巻』(ちくま学芸文庫、筑摩書房、2005年4月、初出1975年1月)
西宮一民(校注)『古事記』(新潮日本古典集成、新潮社、1979年6月)
松村武雄『日本神話の研究 第二巻』(培風館、1955年1月)第三章
川野正雄(編纂責任)『内海町史』(香川県小豆郡内海町、1974年3月)
荻原千鶴「大八嶋生み神話の〈景行朝志向〉」(『日本古代の神話と文学』塙書房、1998年1月、初出1977年3月)
荻原千鶴「六嶋生み神話の形成と遣唐使」(『日本古代の神話と文学』塙書房、1998年1月、初出1977年8月)
「角川日本地名大辞典」編纂委員会(編)『角川日本地名大辞典 37 香川県』(角川書店、1985年10月)
平凡社地方資料センター(編)『香川県の地名』(日本歴史地名大系38、平凡社、1989年2月)
角川文化振興財団(編)『古代地名大辞典』(角川書店、1999年3月)
飛鳥河(その2)
阿豆麻
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