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百済池

読み
くだらのいけ
ローマ字表記
Kudaranoike
登場箇所
応神記・百済の朝貢
住所
奈良県磯城郡田原本町 地図を表示
緯度/経度
北緯 34°33'57.9"
東経 135°48'30.7"
説明
 応神天皇の治世に、新羅の人が来朝し、建内宿禰命が彼らを率いて渡の堤の池として百済池を作ったという。
『日本書紀』には、応神天皇七年九月条に、高麗人・百済人・任那人・新羅人が来朝し、武内宿禰に命じて彼らを率いて池を作り、それを韓人池(からひとのいけ)という、とあり、国や池の名前に違いがある。
 渡来系の人々の造営になり、渡来の造池技術による池と考えられる。
 従来は、奈良県磯城郡田原本町の唐古にある唐古池が比定されてきたが、この池は近世の元禄16年(1703)に新しく掘られたものであることが明らかになっている。『延喜式』神名帳所載の大和国城下郡「池に坐す朝霧横幡比売神社」の「池」や、平安時代に城下郡西郷に所在した「池辺庄」を、韓人池に由来する地名と解して、そこにあたる初瀬川(大和川)左岸付近(田原本町の八尾~法貴寺あたり)に比定する説がある。
URL
備考
本居宣長『古事記伝』33(『本居宣長全集 第11巻』筑摩書房、1969年3月)
田原本町史編さん委員会(編)『田原本町史 本文編』(田原本町役場、1986年9月)
和田萃(編)田原元町記紀・万葉事業実行委員会(監修)『古事記と太安万侶』(吉川弘文館、2014年11月)

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