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禊(みそぎ)に臨むイザナキは、身につけた衣服と装身具を次々に脱ぎ外している。それは頭の「冠」、衣服の「衣」「褌(袴)」、手に付けた装身具「手纏(たまき)」である。これらを身につけた人物像は、五・六世紀の古墳に建てられた人物埴輪、特に埴輪群像の中心的な人物に見ることができる。古事記の神々の服装のイメージは、少なくとも六世紀頃までの貴顕(きけん)の服装が反映されていたのではないだろうか。
イザナキの禊 (古事記学センター蔵『古事記絵伝』より)
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