アメリカ・ハーバード大学ライシャワー日本研究所にて国際ワークショップが開催されました 2018.09.25 シェア Tweet 9月21日(金)、アメリカ・ハーバード大学ライシャワー日本研究所にて、「古代日本の神話と儀礼」をテーマとした国際ワークショップが開催されました。本国際ワークショップは同研究所と國學院大學研究開発推進機構の共催によるもので、古事記学センターからは、笹生衛教授・平藤喜久子教授・渡邉卓助教が発表者として参加しました。基調講演を担当した笹生教授は「大嘗祭の構造と歴史的背景―古代の大嘗祭・大嘗宮の実態と原形を中心に―」として、考古学の成果に基づき新嘗・大嘗祭の原形について発表しました。続いて平藤教授は「神話と儀礼をめぐって―神話学的観点から」として、神話学におけるスサノオ論争などから近代の儀礼についての神話の扱いについて発表しました。渡邉助教は「『古事記』歌謡と儀礼の関係―三重の采女の歌から―」として、『古事記』に描かれる制度化以前の儀礼について発表しました。それぞれの発表後には、アメリカの研究者のディスカッサントからコメントが寄せられました。 会場にはハーバード大学の大学院生やアメリカの研究者など40名程度の来聴があり、各発表後に参加者から活発な質問がありました。また、最後には全体での討議もあり、日本の儀礼についてアメリカでも関心が高まっていることが感じられました。