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御食津大神

読み
みけつおほかみ/みけつおおかみ
ローマ字表記
Miketsuōkami
別名
伊奢沙和気大神之命
気比大神
登場箇所
仲哀記・気比大神
他の文献の登場箇所
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梗概
 高志前(こしのみちのくち=越前)の角鹿(つぬが=敦賀)の地に鎮座する神、伊奢沙和気大神之命の別名。
 太子であった大鞆和気命(後の応神天皇)との名を易えることを願い出て、そのしるしの捧げ物として太子にイルカを奉った。そこで、太子が「我に御食(みけ)の魚をくださった」と言ったことから、この神をたたえて御食津大神と称し、そのため現在(『古事記』編纂時)、気比大神と称する、とある。
諸説
 太子の大鞆和気命がこの神に「我に御食(みけ)の魚を給へり」と述べたことが、「御食津大神」の由来と語られている。ミケは、天皇の食料や、神に供える神饌のことで、ツは助詞とされる。食料を掌る神であることを表すとされる。別名の「気比(けひ)」も、ケは食物、ヒは霊の意とされ、同じく食物神を意味するとされる。
 詳しい神格や事跡については、「伊奢沙和気大神之命」「気比大神」の項を参照。
参考文献
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)
倉野憲司『古事記全註釈 第六巻 中巻篇(下)』(三省堂、1979年11月)
西郷信綱『古事記注釈 第六巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2006年2月、初出1988年8月・1989年9月)

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