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大事忍男神

読み
おほことおしをのかみ/おおことおしおのかみ
ローマ字表記
Ōkotooshionokami
別名
-
登場箇所
上・国生み神生み
他の文献の登場箇所
旧 大事忍男神(陰陽本紀)
梗概
 伊耶那岐・伊耶那美二神の神生みによって生まれた神々の第一。
諸説
 名義は、二神の神生みの第一子であることと関連づけて説かれることが多い。神生みの大事がこれから始まることを表した名とする説や、「大」を美称、「忍」をおしなべての意に取り、「事」すなわち神々を生む事をおしなべて一体にする男神の意とする説、これから神生みの大仕事をする威力ある男の意とする説、以下に生まれてくる神々の先触れとして枕詞風に置かれた名とする説、また、この神以下大屋毘古神までを家屋造営の神として、家屋造営の大事を掌ることを表した名とする説などがある。
 神生みの大事と解する説で、子供が生まれることを表すのが男神であることについては、生理的には女子が子を産むが、子の認知は男がするという古代社会の通念によるとし、神生みの主権が男にあることを表していると考える説がある。
参考文献
山田孝雄『古事記上巻講義 一』(志波彦神社・塩釜神社古事記研究会編、1940年2月)
倉野憲司『古事記全註釈 第二巻 上巻篇(上)』(三省堂、1974年8月)
西郷信綱『古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2005年4月、初出1975年1月)
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)
『古事記(日本思想大系)』(青木和夫・石母田正・小林芳規・佐伯有清校注、岩波書店、1982年2月)

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