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阿芸那臣

読み
あぎなのおみ
ローマ字表記
Aginanoomi
登場箇所
孝元記
他文献の登場箇所
三実  貞観8年(866)10月25日丙申条
姓   大和国皇別
    摂津国皇別
始祖
葛城長江曾都毘古
武内宿禰(姓)
葛城曾豆比古命(姓)
後裔氏族
阿祇奈君
説明
 武内宿禰後裔氏族のひとつ。阿芸那は阿支奈・阿祇奈・阿岐名・阿岐奈とも書く。『古事記』では、武内宿禰の子・葛城長江曾都毘古の後裔氏族として名があがっている。その本拠地は未詳であるが、『万葉集』譬喩歌にみえる「足柄の安伎奈の山」(14・3431)と関係する可能性が指摘されている。『新撰姓氏録』によれば、臣姓のほかに君姓の阿芸那氏がおり、両者は同族関係にあったとされる。史料上から確認できる氏人として、「弥勒菩薩所問経論跋語」(『寧楽遺文』下)に署名がある阿岐名君小万、貞観年間に讃岐少目を務めた阿岐奈臣安継がいる。
参考文献
佐伯有清『新撰姓氏録の研究』考証篇、第2(吉川弘文館、1982年3月)

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