活動報告

令和5年度「古典文化学」国際研究フォーラムを開催しました

2024.04.12

 令和5年12月1日(金)、國學院大學渋谷キャンパス総合学修館(6号館)6B13教室で国際研究フォーラムを開催しました。本フォーラムでは、國學院大學研究開発推進機構と協定を結ぶ中国・南開大学外国語学院と連携し、東アジア的視点から日中の文化・学問交流を中心とした報告が行われました。
 笹生衛氏(本学研究開発推進機構長・神道文化学部教授)からは、「東アジアの交流・交易と日本の神観の変遷―認知宗教学の視点で考えた宗像三女神の神観を中心に―」という題目で、近年の認知宗教学が提示する人間の脳の認知パターンから古代の宗像・沖ノ島祭祀における神観を再検討し、10世紀以降の環境の変化と交易との関連から、古代の宗像の祭祀・神観の変化について報告いただきました。
 西岡和彦氏(本学神道文化学部教授)は「神儒兼学と和魂漢才」という題目で、江戸時代の儒学者である山崎闇斎を中心に神儒兼学、闇斎の弟子である谷秦山が説いたとされる和魂漢才についての報告をいただきました。
 王凱氏(南開大学外国語学院副院長)は「科研からみる中国の日本研究」という題目で、中国における科学研究費プロジェクトの説明や、近年の文学・歴史学・哲学分野における科研の内容検討を通じて日本研究の傾向について報告いただきました。
 会場には、学生や大学院生、研究者ら60名以上が参加し、盛況の内に幕を閉じました。

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