國學院大学 「古典文化学」事業
MENU
Language
日本語
お問合せ
検索
國學院大學
SNS
本事業について
古事記について
古典籍ビューアー
成果公開
古事記研究データ
古典学総合データベース
お問合せ
検索
プライバシーポリシー
國學院大學公式ウェブサイト
トップページ
古事記研究データ
神名データベース
豊布都神
神名データベース
このDBは
古事記ビューアー
と連動しています
神名データベース凡例
豊布都神
読み
とよふつのかみ
ローマ字表記
Toyofutsunokami
別名
建御雷之男神
建布都神
登場箇所
上・伊耶那美命の死
他の文献の登場箇所
旧 豊布都神(陰陽本紀)
梗概
建御雷之男神(建御雷神)の別名。また、建布都神ともいう。伊耶那美神が迦具土神を生んだことによって神避りし、伊耶那岐神が迦具土神の頸を斬った際、刀の本についた血が湯津石村に走りついて成った三神(甕速日神・樋速日神・建御雷之男神)の第三。
諸説
神名のトヨは豊かの意の美称とされる。フツの語は、石上神宮に祭られる霊刀、佐士布都神やその別名の布都御魂、また『日本書紀』で武甕槌神とともに行動する経津主神などと共通し、刀剣の神としての呼称であることが知られる。『日本書紀』では、フツノミタマを「韴霊」と書く。中国の字書『玉篇』『広韻』などに「韴」の字義が「断声」とあることから、フツの語は、現代語のプッツリのように、物を断ち切ることの形容と考えられている。そこから敷衍して、悪魔を断ち切ることを意味すると解する説もある。また、フツを、神霊の降臨にまつわる光や輝きを意味すると解して、古代朝鮮語で輝く意味を持つpurkと同系統の語と捉える説や、漢語「祓」で表される除災招福の儀礼を意味するとする説などもある。
参考文献
倉野憲司『古事記全註釈 第二巻 上巻篇(上)』(三省堂、1974年8月)
西郷信綱『古事記注釈 第一巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2005年4月、初出1975年1月)
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)
三品彰英「フツノミタマ考―刀剣文化の伝来と日鮮建国神話の研究―」(『建国神話の諸問題』平凡社、1971年2月、初出1932年11月~1933年5月)
松村武雄『日本神話の研究 第二巻』(培風館、1955年1月)第四章
菅野雅雄「上巻記載の「亦名」」(『菅野雅雄著作集 第一巻 古事記論叢1 系譜』おうふう、2004年1月、初出1969年7月)
松前健「石上神宮の祭神とその奉斎氏族」(『松前健著作集 第3巻 神社とその伝承』おうふう、1997年12月、初出1985年1月)
中村啓信「フツの神とフツヌシの神」(『古事記の本性』おうふう、2000年1月、初出1997年10月)
豊日別
鳥鳴海神
神名データベース トップへ戻る
先頭