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山末之大主神

読み
やますゑのおほぬしのかみ/やますえのおおぬしのかみ
ローマ字表記
Yamasuenoōnushinokami
別名
大山咋神
登場箇所
上・大年神の系譜
他の文献の登場箇所
-
梗概
 大年神の系譜中に見える。大年神が天知迦流美豆比売を娶って生んだ大山咋神の別名。
諸説
 神名の「山末」は、麓を意味する山本に対して、山頂を意味するとされる。「大」は美称、「主」は、ノ(助詞)にあるじとして領する者の意のウシのついたノウシが約まった語とされる。そこで、山末之大主神という神名は、山頂の偉大な主人の意とする説があり、この神の鎮座する比叡山の地主神としての呼称とも考えられている。
 詳細は、「大山咋神」の項も参照されたい。
参考文献
西郷信綱『古事記注釈 第三巻(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房、2005年8月、初出1976年4月)
倉野憲司『古事記全註釈 第三巻 上巻篇(中)』(三省堂、1976年6月)
『古事記(新潮日本古典集成)』(西宮一民校注、新潮社、1979年6月)
吉井巌「「ヌシ」を名に持つ神々」(『天皇の系譜と神話 二』塙書房、1976年6月、初出1972年1月)
肥田野昌之「ヌシ神をめぐって」(『上代日本文学の基盤』笠間書院、1973年12月、初出1972年3月)
溝口睦子「記紀神話解釈の一つのこころみ(中の二)―「神」を再検討する―」(『文学』42巻2号、1974年2月)
福島秋穗「「大年神と其の子孫に関わる記事」をめぐって」(『紀記の神話伝説研究』同成社、2002年10月、初出1995年10月)

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